
約2年半の対談連載をまとめた書籍『松下洸平 じゅうにんといろ』が発売となりました。発売日当日の3月17日には、都内で発売記念イベントを開催。松下洸平さんと応募多数の狭き門を突破した約120人のファンによる優しさと笑いに包まれた時間をお届けします。AERA2025年3月31日号より。
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約2年半の対談連載をまとめた書籍『じゅうにんといろ』が3月17日に2冊同時発売され、同日、都内で発売記念イベントが開かれた。
イベントに先立ち、民放テレビ局や雑誌などによるメディア取材があり、松下さんは書籍に収録されている対談・撮影の思い出や、書籍発売の喜びを表情豊かに、丁寧に語った。

トークイベントに先立ち、各メディアの取材を受ける松下洸平さん。多くの取材陣が集まり、関心の高さがうかがえた(hair&make up 宮田靖士(THYMON Inc.)/styling 丸本達彦/photo 写真映像部 東川哲也)
外階段からの登場に大照れ
分刻みのバタバタとした取材を終え、その後は一般客を招いたメインイベントのトークショーに臨んだ。相手役として、私も壇上に並ばせてもらった。
この日集まったのは全国各地の男女約120人。紀伊國屋書店の特設サイトで2冊同時購入した方を対象に実施した抽選で選ばれた方々だ。年齢層もさまざまで、幅広く支持を集める松下さんの人気の高さがうかがえた。何より、応募者多数の狭き門を突破し、松下さんと会えるという期待感あふれる表情が印象的だった。
午後6時。客席後方のカーテンが開くと、ガラス張りの向こうの中庭の外階段から松下さんがBGMとともに登場した。ゆっくりと下りてくると客席からは歓声と拍手喝采。松下さんは客席の間を手を振りながら通って壇上に上がると開口一番、「いやあ~、恥ずかしい!」と、“特殊な”登場の演出に大照れだった。

優しさと笑いに包まれ
トークが始まるや、私は松下さんの言葉に頭が真っ白になってしまった。
「秦さんを29組目の対談ゲストと思ってトークしていきたいです」
まさかそんな言葉をかけてもらえると思っていなかったので、緊張がほぐれると同時に、何げない思いやりや優しさが人を強く惹きつけるんだろうと、松下さんの魅力を改めて感じた。
「過去の偉人で対談してみたい人は」という質問には「徳川家康」と即答。来年のNHK大河ドラマで松下さんが演じる役柄の答えに客席は大喜び。「じゅうにんといろ」のスタイリングを担当し、対談ゲストにも登場した丸本達彦さんが選んだ衣装を立ち上がって披露した場面では拍手が湧いた。

盛大な拍手と歓声を浴びながら登壇した松下さん。読者と近い距離で交流できることをとても楽しみにしていたという(photo 写真映像部・東川哲也)
そうそうたる顔ぶれのゲスト28組との思い出
トークでは対談した28組のゲストとの思い出話で盛り上がった。
ドラマ「最愛」(TBS系)で共演した吉高由里子さんとの対談について、「ゲストの皆さんとは上手にお話しできていたような気がしますが、吉高さんだけうまくいかなかったですね(笑)」と振り返り、客席は大笑い。
「完全にペースを持っていかれました。いつも通り真面目に話そうと思って臨んだのがまずかったです。話が真面目になればなるほど、ふざけてその空気を壊しに来るので……、この日はすごくよく眠れました(笑)」
書籍に収録されている松下さんと吉高さんの軽やかな対談の裏話を明かし、複数作品で共演している二人だからこそ生み出せる空気感があったと話した。