
昨シーズンまでドラゴンズの指揮をとった前中日監督の立浪和義氏が3月3日、YouTubeチャンネル(tatsunami Channel)を開設した。初回の冒頭で「3年間、ドラゴンズの監督として指揮をとらしてもらったんですが、ファンの皆さんには残念な思いをさせてしまい申し訳なかった」と謝罪。その後はアシスタントのフリーアナウンサー加藤愛さんとともに、好きな韓国ドラマや料理など野球以外の雑談をゆるく展開した。今後も野球以外のスポーツ選手をゲストに呼ぶなど、野球を離れた企画を中心に展開していくという。
【写真】登録者数100万人超のYouTube番組を持つプロ野球OBはこの人
立浪氏がYouTubeチャンネルの開設を発表したときは、批判めいた反響もあった。
「立浪氏は昨年12月に愛知県豊橋市で行われたファンミーティングで、ファンから今後YouTubeやXなどSNSの運用を考えているか聞かれ、『YouTubeは基本出ないと思います』と答えていました。YouTubeを運営しているプロ野球OBが再生回数を上げるために過激な発言をすることに苦言を呈していたので、『言っていることとやっていることが矛盾している』と風当たりが強くなったのです」(スポーツ紙デスク)
立浪氏はチーム再建を託され、22年から中日の監督に就任したが球団史上初の3年連続最下位に低迷した。中日を取材するスポーツ紙記者は「監督時代はストレスが相当たまっていた」と明かす。
「チームが低迷して批判を受けるのは仕方ないにしても、一部の球界OBからYouTube番組などで采配を叩かれていた。内部情報を知らないのに好き勝手なことを言われ、精神的ダメージが大きかったでしょう。『YouTubeは基本出ない』と発言したのは、そのような球界OBとは一線を画して、無神経な発言はしないという意味だと思います」
実際、立浪氏は番組の中で、プロ野球OBが展開するYouTube番組に触れて、少し語気を強めるところがあった。
「順位予想とか試合の振り返りとか。自分もよく言われたけど、批判ばっかりじゃないですか。そういうことは一切したくない」