さおりさん。

 差別に対して、徹底的に戦い、娘を守ろうというさおりさんの決意はまったく正しいと思います。

 アメリカのように、人種差別が日常的な問題になっている社会だと、対応も丁寧ですが、日本では人種差別に関しては、まだまだ他人事の人が多いと思います。

 本当は、「いじめ問題」と同じぐらい「差別問題」も重要なことですね。ただ、「いじめ問題」も、昔は、「いじめられる子供にも悪いところはある」だの「いじめられたら戦え」だの、愚かしい議論がありました。それをいじめられた当事者とその親が粘り強く戦って、世論とマスコミを変えていったと思います。

「差別問題」も、諦めず、一歩一歩戦うことが大切だと思います。

 ただし、慎重に賢く戦うことが求められていると僕は思っているのです。しんどいですけれど。

 さおりさん。大変ですが、さおりさんの闘いを心から応援します。

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