仕事を効率的に進めるためには、ただ指示を出すだけでは不十分です。Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、陸上自衛隊で学んだ「企図の明示」の重要性を語ります。目的と効果を明確に伝え、メンバーが納得して動けるようにすることで、ストレスと無駄な作業を減らし、効率的な成果を上げる方法を解説。著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から、そのエッセンスをお届けします。
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仕事のやり方は人それぞれ異なりますし、進め方も異なります。
仕事のゴールとは「成果を出すこと」です。
しかし、仕事の進め方をすり合わせしておかないと、ストレスが倍増しますし、ムダな工数ばかりが増えていいことがありません。
仕事を進めるうえで重要なことをいくつか紹介しましょう。
①活動の目的と、もたらされる効果を明確にしよう
まず、仕事を進めるにあたって重要なことは「やって欲しいこと」の確認です。
陸上自衛隊においては「企図の明示」と言われることであり、指示を出す人は「その活動を行う目的」と「もたらされる効果」を明確にしなくてはいけません。
私のかつての教官はよくこう言っていました。「ここ掘れ、ワンワン」で、真剣に穴を掘るのは、『はなさかじいさん』の物語の中でだけ、と。
この教官の言う通りで、「あれやれ」「これやれ」という指示だけで、真剣に仕事をする人はほぼいないでしょう。
しかし、ここで『はなさかじいさん』の話を思い出しましょう。
その中では、犬が「ここに財宝が埋まっていて、穴を掘るとお金持ちになれるワン」と言うと、意地悪なおじいさんが、猛烈な勢いで穴を掘り始める場面があります。
このエピソードにも表れている通り、人を動かすためには「その活動を行う目的」と「もたらされる効果」を説明する必要があります。
もし、あなたが仕事を行うメンバーに対して、上手く説明ができないようであれば、おそらく、あなたは、その活動を行うメリットを把握できていないのでしょう。
これが「誰もやる意味がわからないけど、やらないとダメな仕事」の正体です。