「菅野智之投手のメジャー挑戦が濃厚な先発投手や複数人でやりくりしていた捕手にも柱が欲しい。近い将来のメジャー挑戦が噂される岡本和真の後釜となれる打線の柱も必要。巨人の補強ポイントは明確で、FA権を持っている選手を獲得すればでカバーできる」(在京球団編成担当者)
11月8日にはソフトバンク・石川柊太投手がFA権行使を表明。今季年俸1億2000万円(推定)だが人的と金銭の補償不要のCランクと見られ、巨人は「4年18億円」レベルの条件を提示するという報道も出ている。
「東京・品川区出身の地元出身。昨年ノーヒッターを達成した右の本格派投手で、菅野の完全な代わりは無理でも抜けた穴を小さくできる。Cランクの選手は(FA選手の獲得制限の)対象外なので、A、Bランクの選手を他に2人獲得できるのも大きい」(スポーツマネージメント会社関係者)
今シーズン完全復活した菅野はリーグトップの15勝(3敗)、同2位の防御率1.67と素晴らしい成績をマーク。石川の7勝2敗、防御率2.56は見劣りするものの、先発ローテーションには十分入り込む力を持つ。菅野がメジャーに移籍して戦力ダウンが必至なため、今オフどうしても“欲しい”選手の1人だろう。
「ソフトバンク・甲斐拓也捕手も狙って欲しい。主力捕手になりつつある岸田行倫(28歳)、若手の山瀬慎之助(23歳)にとって大きな見本になる。目先の勝負のみでなく中長期で考えても大きな影響がある」(巨人OB)
甲斐は今季年俸2億1000万円(推定)で人的または金銭の補償が発生するBランク選手。多少の出血は覚悟しても日本を代表する捕手は是非とも獲得したいところ。守備のイメージも強いが今季は打率256、5本塁打、43打点をマークするなど勝負強い打撃も魅力的だ。
「阪神・大山悠輔内野手の獲得は悩ましい部分が多い。今季も二軍で調整した期間があるなど打撃に波があるのに加え、三塁と一塁が専門なのでポジションが被る選手が多い。Aランクの選手ということを考えても難しい判断になる」(在京球団編成担当者)