「チームのことを誰よりも考える」という大谷
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 8日放送の「タモリステーション」(テレビ朝日・金曜午後8時)は、「大谷翔平“記録と記憶"に残る2024 歴史的快挙の真実」と題し、偉業を成し遂げた大谷翔平の1年を振り返る。そんな大谷翔平の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2023年12月15日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平が、ドジャースに入団することが決まった。大谷は今月9日に自身のインスタグラムで移籍を報告。「この6年間、私を支えてくださったエンゼルスの関係者の皆様、ファンの皆様、今回の交渉に参加してくださった各球団の関係者の皆様に心から感謝申し上げます。特に、良い時も悪い時もあった私を支えてくれたエンゼルスファンの皆様の応援と声援は、私にとってかけがえのないものでした」という感謝の思いと、「すべてのドジャースファンの皆様、私は常にチームのために最善を尽くし、常に自分の理想の姿になるために全力を尽くし続けることを約束します。現役生活最後の日まで、ドジャースのためだけでなく野球界のために努力し続けたいと思います」という誓いを英語で綴った。

 報道によると、複数球団の争奪戦を制したドジャースと合意した契約金はプロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1015億円)。驚いたのはこの数字だけでない。来季から毎年受け取る額は200万ドル(約2億9000万円)であることが判明。総額の97%に当たる6億8000万ドル(約986億円)が、契約終了翌年の2034年から10年間の後払いになるという。

 「米国のメディアが一斉に報じていますが、異例の『後払い方式』は大谷の希望だったようです。(在籍中は年間)200万ドルだけ受け取る形にすれば、チームの年俸負担が軽くなり、他の選手を獲得しやすくなる。チーム年俸が一定額以上(2億3700万ドル)を超える場合に払わなければならない贅沢税も節約できます。大谷は今回の争奪戦で複数球団と交渉しましたが、他球団にも『後払い方式』を提案したようです。あとに続く選手たちのために契約条件で妥協はできないが、球団経営を配慮したのでしょう」(米国に駐在するライター)

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