楽天・浅村栄斗

浅村は三塁へのコンバートが打撃に影響?

 3位・ロッテとのCS進出争いに敗れ、4位が確定した楽天で、誤算だったのが主将・浅村栄斗の打撃不振だった。6月まで打撃の状態が上がらず、交流戦でスタメン落ちを経験。気温の上昇と共に快音を響かせるようになったが、好調の時期が長続きせず試行錯誤を繰り返した。今季は打率.258、14本塁打、58打点。2度目のタイトルを獲得した昨季の26本塁打から半減している。打撃不振の影響として、今年から三塁にコンバートされた影響を指摘する声がある。守り慣れた二塁とは勝手が違うのだろうか。現役時代に内野のユーテリティープレーヤーとして活躍した球界OBは、こう語る。

「二塁と三塁は足の運び、捕球してから送球までの動き、送球の強さがまったく違います。動きが違うということは張る筋肉も違ってきます。浅村は守備で相当神経を使ったと思います。打撃に集中しきれなかった時もあったのでは。動きが俊敏と言えず、送球も安定していると言えない。失策数は9と多くないですが、一歩目の反応が遅いため内野安打にしたケースも少なくない。なぜ三塁にコンバートしたのか疑問です。彼の打力を生かすためには西武時代も守っていた一塁をメインにしたほうが良いと思います」

 リーグ最多の92失策を記録したDeNAも、守備の綻びが目立った。中でも二塁の牧秀悟が18失策。昨季の9失策から倍増している。5月15日の巨人戦(福井)では、1回2死で吉川尚輝の二ゴロを捕り損ねて失策。先制点を許すきっかけとなり、試合も敗れた。7月7日の阪神戦(甲子園)でも、2点リードの8回に先頭の前川の二ゴロをファンブルし、失点につながった。この試合はサヨナラ負けに終わり、エラーでの失点が響いた。

「牧はハンドリングが下手な選手ではないですが、今年は失策が目立つ。守備範囲が広いとは言えず、他球団の二塁手と比べると見劣りしてしまう。来季からすぐにという話ではないですが、他にポジションへのコンバートは検討する必要があるかもしれません」(スポーツ紙デスク)

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守備力に定評がある二塁手の中で目立つDeNA・牧