DeNA・牧秀悟

投高打低で1つの失策が大きく影響

 牧が球界を代表する強打者であることに疑いの余地はない。今季は129試合出場で打率.293、23本塁打、72打点をマーク。新人の21年から4年連続20本塁打以上マークし、昨年は最多安打、打点王のタイトルを獲得している、DeNA打線の中軸として必要不可欠な存在だが、一方で二塁の守備は改善の余地がある。

 セ・リーグは吉川尚輝(巨人)、菊池涼介(広島)、田中幹也(中日)ら守備能力の高さに定評がある二塁手が多い。牧は打撃に定評があるため一概に比較できないが、現代野球は投高打低で得点がなかなか入らなくなっているため、1つの失策が試合の行方を大きく左右する。

 DeNAは一塁にオースティン、三塁は宮崎敏郎と不動のレギュラーがいるため、現時点で牧の内野でのコンバートは現実的ではないが、今後のチーム作りを考えて一塁、三塁での守備機会を増やすオプションは試みる価値がある。来季のV奪回に向け、チーム全体の守備力向上が強化ポイントになりそうだ。

(今川秀悟)

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