著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 また大前提として、「幸せ」は、一流大学に入ることや一流企業で働くことだけではありません。

 そうした世間的に「良い」とされているもの以上に、もっと身近な「幸せ」は、あなたの近くにたくさん転がっているのです。

 だから、そもそも幸せを限定的にしか捉えることができていない人の話は、軽く受け流す程度に聞いておいたほうがいいです。

 それよりも、もっと自分にとって大切なものを見つけ出すようにしましょう。

 なお、こうした人の幸せに関する話は、本人が語る80%くらいの内容として受け取っておいたほうが良いでしょう。自己申告できるほどの幸せなんて、こちらが本気で受け取ったところで仕方がないのです。
 

 余談にはなりますが、ただ一点だけ、個人的に心配に思っていることもあります。

 テレビの番組について思い返してみると、日本が豊かだったときには「日本人は、ここが変だ!」というのを面白がる番組が、多数放送されていました。

 その一方で、最近では「日本は世界で愛されている」とか「日本は素晴らしい」などと自画自賛系の番組が増えているようにも、私には思えます。

 これがある種の「幸せアピール」ではないことを信じたいばかりです。

(ぱやぱやくん)

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