ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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 職場や日常で攻撃的な人に対処するのは難しいものです。Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんが、攻撃的な人を無力化するための自衛術を伝授します。相手の攻撃を見極め、効果的に対応するための「面倒くさい相手」になる方法や、あえて褒めることで、相手を鎮めるテクニックを、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお届けします。

【マンガ】社会という「戦場」で生き残るには…元自衛官が教えるサバイバル術はこちら!

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 誰かに対して、いつも嫌なことを言っている攻撃的な人はどこにでもいます。

 普段は無視していれば良いですが、その矛先が自分に向いたときには、上手く対処しないと、心に大きなダメージを負う可能性があります。

 でも、基本的には「どんな風に対応したらよいかわからない……」というのが普通だと思います。しかしここでは、攻撃的な人をなるべく無力化するための「自衛」の技をお教えしようと思います。

 まず、大前提として「適切な指導」が、大切となります。ちなみに、適切な指導とは、「誰が見てもダメだよね」という状況に対して、それを是正するように伝えることです。

 あまりイメージが湧かないかもしれませんので、仕事の場合で、具体的に「誰が見てもダメだよね」という例をいくつか挙げてみましょう。
 

● 期限内に業務が終わっていない
● 毎朝遅刻をしている
● 服装が汚い
● 方向性とずれた仕事をしている
● 業務中に文句や愚痴が多い
● よく備品をなくす、壊す

 先ほど申し上げた通り、これらは「誰が見てもダメだよね」という状況です。

 こういったことを部下がした場合に、上司が「これが君らしさだから、君はそのままでいい」なんて、基本的には言えないわけですよね。

 だから、あなたが、もしこのような行動をしたうえで、上司から指導を受けたのなら、すぐに是正をするように努力をしなければいけません。
 

 しかし、私がここで問題にしているのは、攻撃的な人たちです。

 このタイプの人たちは、あなたのミスを見つけるたびに「やっぱりこいつはダメだ!」と、攻撃を仕掛けてくる傾向があります。

 そしてその攻撃には、たいてい「指導」という名を借りてくるのです。

 だからこそ、あなたが身につけるべきなのは、「指導」と「攻撃的な言葉」の違いを見極める力です。そしてその違いは、「個人攻撃」があるかないかに現れます。

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「指導」にこんな言葉を使う人は要注意