では逆に、「攻撃的な人」の気持ちを考えてみましょう。彼らは、どうして誰かを攻撃したくなってしまうのでしょうか。
その理由は単純です。それは「自信がない」か「余裕がない」からです。
まず自信がない人は、周りに「自分よりも下の立場」の人がいないと安心できません。
「自分はこいつよりもマシ」と感じられる存在は、自信がない人にとって、何よりも精神を安定させてくれる人です。彼らにとって、自分が「一番下の存在」になることは耐えがたい屈辱だからです。
そんな具合なので、立場が上の相手の場合には「相手の立場を下げること」で、自分の価値を相対的に上げようとします。
このように相手の立場を下げたり、マウンティングを取ったりしようとするから、攻撃的な人は、個人攻撃に走ってしまう傾向があるのです。
この手のタイプの人たちは世の中に一定数います。
なので、対処方法を覚えておかないと、あとで間違いなく痛い目をみます。
特に「こいつは弱いな」とか「何を言っても大丈夫だな」と下の立場のヤツだと思われてしまうと、徹底的にコテンパンにされてしまいます。
攻撃的な人に相対するときに、「何も抵抗をしてこない」と思われることは絶対にNGです。それは相手に付け入るスキを与えてしまうからです。
では、攻撃的な人への最大の対処方法とはなんでしょうか。
私はそれを「こいつは面倒くさいぞ!」と思われることだと思っています。
先ほども言ったように、攻撃的な人たちは「自分の価値を確かめたい」という思いを多かれ少なかれ抱えています。
そのため、その目的が達成できない相手であれば、攻撃する価値はありません。
面倒くさい人間だと思われる際に重要なことは「どんなに癪に障さわることを言われても、しおらしくならないこと」です。
あなたが何かを言われてシュンとしていると、「この人は弱い」と相手が判断して、さらに攻撃を強めるためのスキを与えてしまいます。
むしろ、普段はしないようなことをしてみるのも効果的です。
面倒くさいと思わせるやり方として、私がおすすめするのは「発言の根拠を求める」ことです。
どうしてなのかを説明させると、人は冷静に、かつ論理的になる必要があります。
このようにして、相手が醸成した空気に水を差しましょう。