ヤクルトと楽天がかち合う可能性
FAで投手陣の補強に乗り出して、ヤクルトとかち合う可能性があるのが楽天だ。今季503失点はリーグワースト。先発陣を見ると、自身初の2ケタ勝利をマークした早川隆久、今季9勝とブレークした藤井聖、ベテランの岸孝之のほか、内星龍、古謝樹、ファームで調整している荘司康誠と力のある投手がいるが、層が厚いとは言えない。岸が今年40歳を迎えること考えると、いつまでも頼っていられない事情がある。助っ人外国人の補強と共に、FA市場に参戦するか。
仙台の民放テレビ関係者は「かつては今江敏晃(現楽天監督)、岸、浅村栄斗、鈴木大地を獲得するなどFA補強に積極的でしたが、20年以降はFAで獲得した選手がいません。生え抜きの選手が投打で台頭してきていますが、ソフトバンクの石川、ロッテの西野は同一リーグで何度も対戦して力を把握している。補強ポイントに合致するので、獲得を検討する余地はあると思います」
楽天はCS争い、ヤクルトは最下位脱出に向けての戦いが続いているが、来季を見据えてオフの補強策でどのように動くか注目される。
(今川秀悟)