ヤクルトの高津臣吾監督
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 ヤクルトのレジェンド・青木宣親が今年限りで現役引退することが9月13日に発表された。首位打者を3度獲得した球界を代表する安打製造機で、日米通算2723安打は、イチロー、張本勲、野村克也、王貞治に次ぐ歴代5位の記録だ。今年は61試合出場で20安打、打率.192。8月5日に登録抹消されてファームで調整していた。

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 ヤクルト担当記者を務めたスポーツ紙記者は、青木の功績を高く評価する。

ドラフト4位で入団した時は、早大の同期で阪神に入団した鳥谷敬に比べて注目度は低かったが、向上心と負けん気が凄かった。打撃練習でひたすら打ち込んでいましたし、一流選手になっても野球に向き合うストイックな姿勢が変わらない。共に自主トレした後輩の村上宗隆、塩見泰隆、長岡秀樹ら主力選手は大きな影響を受けていましたし、ヤクルトに歴史を刻んだ選手ですね」

 青木の現役引退はひとつの象徴かもしれない。チームはいま、改革を迫られている。21、22年にリーグ連覇を飾ったが、昨年は5位に低迷し、今年も最下位に沈んでいる。

チーム最多勝はリリーフ投手

 苦戦の要因は投手陣に尽きる。498失点はリーグワースト。救援の大西広樹がチーム最多の8勝で、先発陣では規定投球回に到達した投手が1人もいない。一本立ちしてほしい高橋奎二は18試合登板で5勝9敗1ホールド、防御率4.24。エース格として長年稼働していた小川泰弘も2勝4敗、防御率5.04とふるわない。先発陣で合格点と言えるのは2年目の吉村貢司郎と新外国人右腕のミゲル・ヤフーレぐらいか。吉村は7勝8敗、防御率3.41。ヤフーレは5勝10敗1ホールド、防御率3.39と大きく負け越しているが、打線の援護に恵まれなかった登板が少なくない。

「先発陣のレベルが低いのが現状です。若手が伸び悩んでいますし、チーム再建に向けて即効性のあるFA補強に動く可能性があります。今年FA権を取得したソフトバンク・石川柊太、阪神・青柳晃洋、ロッテ・西野勇士は権利を行使した場合、獲得を検討することになるでしょう。3投手はヤクルトに移籍すれば、エースとして期待できる実力者です」(スポーツ紙デスク)

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2人の最多勝投手はFA権を行使するか