ほかにも、「人の失敗は祈りたくない。でも、決勝には行きたいので変な気持ちになっちゃう」と東京五輪からの連覇を目指したスケートボード女子パークの四十住さくらが自身の競技が終わった直後に発したコメントも話題に。また、1次リーグで敗退した女子バレーボールの主将・古賀紗理那が、結果的に五輪での最終戦となったケニア戦後に「今日はキャプテンとかそういうのを考えずに、バレーボールが大好きな古賀紗理那として戦いました」という発言など、惜しくもメダルを逃した競技からも印象に残る言葉が生まれている。
パリ五輪は時差の影響で、日本時間の深夜から明け方に多くの競技が行われた。そのために感動の瞬間をリアルタイムで味わうことができた日本人は少なかったと言える。それでも選手たちは、東京五輪の際にはなかった観客の声援を受け、勝敗と別の部分でも大きな喜びを感じたことだろう。そこで生まれた言葉の数々は、これまでの五輪同様、数年先、数十年先も「名言」として多くの日本人の心に残り続けるはずだ。