もっとも実績がある選手は谷紗希(サッカー女子)であろう。2011年の FIFA女子ワールドカップで優勝、12年大会で準優勝している。いずれも筑波大在学中だった。24年大会のサッカー女子には南萌華、清家貴子、長野風花がいる。

 自転車競技の與那嶺恵理は、16年大会、21年大会に続いて3度目の出場となる。大学2年のときに自転車競技を始めたが、その経緯がおもしろい。こう振り返っている。

「元々自転車を始めたのは、大学のテニス部を辞めたことがきっかけだったんです。体力はあるのにセンスが無くて、先輩の球拾いとかサポートばっかりやっていたんですね。私は体育会系だから競技に出ていないと楽しめなくなって、もういいかなぁって思っちゃったんです。(略)たまたま趣味としてロードバイクに乗っていた伯父さんが『その脚は自転車に向いているから、気分転換にでも乗ってみれば?』と言ってくれました」(サイクリングファンのための情報サイト「シクロワイアード」13年12月18日)

4位:日本大(16人)

  日本大の学生数(学部)は約6万7000人であり、他大学を圧倒する(2位は早稲田大の約3万7000人)。学内にはスポーツの各種目で競技者が多く、つまり数の論理で多くのアスリートを送り出してきた。

 池江璃花子(競泳)は16年大会、21年大会に続いて3大会連続出場となる。池江は19年に日本大スポーツ科学部に入学したが、白血病のため療養生活を送っていた。東京大会が21年に延期となったことで、彼女は驚異的な回復をみせて同大会の代表入りを果たした。

 池江は23年に大学を卒業したとき、取材に応じて次のように話している。「苦しいことの方が多かった。生きるか死ぬかを経験した4年間。多分、誰よりも充実した4年間を送れたかな」「つらくなったときは、もっとつらい時期もあったと思い出し、どんどん前に進めたら」(朝日新聞デジタル23年3月25日)

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