7位:中央大(13人)

 24年大会の開会式はセーヌ川に浮かぶ船上で行われた。日本選手団の旗手をフェンシング女子の江村美咲が務めた。江村は世界選手権2連覇の実績を誇る。陸上競技の飯塚翔太は4度目のオリンピック出場となる。大学時代の思い出をこう話す。「総合大学特有のスポーツとは全く異なる勉強、そして部活動がありメリハリのある大学生活を過ごしました。陸上部の自分と勉強する学生の自分がそれぞれいるような感覚でいい意味でスイッチが入りました」(大学ウェブサイト)

◎JOCが発表した代表名簿をもとに集計。出身大学や高校、所属機関、競技団体などの資料から作成した。リザーブ、補欠は含まない。パラリンピックは含まない。

 日本代表には私立大学出身者が圧倒的に多いが、国公立大学出身もいる。筑波大のほかに鹿屋体育大、岐阜大、東京学芸大、一橋大、大阪市立大(現大阪公立大)だ。

 神戸親和女子大の名前もある。23年に男女共学化するとともに神戸親和大に校名が変わった。

 世界のトップアスリートを送り出した大学を眺めると、各大学の特徴が見えてくる。また、意外性も示されるので、なかなか興味深い。

 日本代表の経歴を見ることで、オリンピックの楽しみ方がひとつ増える。

<文中敬称略>

(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫

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