iPhone4で撮影したポートレート。画像加工はまったくしていないが、写真には独特の味わいがある(画像=ササキ氏提供)
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 早いもので、2024年も折り返しです。1月~6月にAERA dot.に掲載され、特に多く読まれた記事をジャンル別に、ランキング形式で紹介します。社会関係の記事の3位は「Z世代がハマる『古いiPhone』で撮る日常 500万画素だからこそ“映える”写真の妙味とは?」でした(この記事は5月28日に掲載したものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 これもリバイバルブームの一種なのだろうか。今、Z世代を中心に、あえて「古いiPhone」で写真や動画を撮影するのがはやり始めているという。普段は最新機種を持ち歩きつつ、写真撮影は「古いiPhoneで」などと使い分けるケースもあるようだ。14年前に発売されたiPhone4で撮影してみたという短編動画がインスタで1000万回以上再生されるなど、一部ではブームになりつつある。なぜ今、あえて「古いiPhone」なのか。若者心理を取材した。
 

 5月15日、ストリートスナップなどを撮っている写真家のササキタカノブさん(33)は、インスタグラムに「昔のiPhoneの写りがめちゃくちゃエモいと聞いたので、メルカリでiPhone4を買いました!」と題した15秒程度の短い動画を投稿した。すると、瞬く間に拡散され、5月22日時点で1100万回以上も再生されるほどバズった。

 コメント欄にはZ世代と思しき若者たちからの絶賛コメントがあふれ、特に「MV(ミュージックビデオ)みたいで素敵!」など画像の美しさに言及したものが多い。

 実際、X(旧Twitter)では「最近の女子がスマホを2台持ちする理由が古い機種の写真の画質が粗くてエモいかららしい(?)」と題した街頭インタビューの投稿が、1700もの「いいね」をつけて拡散されている。インスタグラムを見ると、「家で眠っていたiPhoneで撮影してみた」「iPhone6で撮った!いい感じ!」など、Z世代と思われるアカウントの投稿もいくつも確認できる。

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