孤独にしない配慮を

 実際に、管理職の世界に飛び込んだら、イメージが変わる人は結構いるという。

「Mentor For」が今年、自社に所属する課長以上の経験のあるメンター約40人にアンケートを実施したところ、管理職になる前は「責任が重い」「仕事量が多い」「業務時間が長い」とマイナスイメージが全回答の過半数を占めた(複数回答可)。だが「実際に管理職になって感じたこと」で、マイナスな実感は約3割に減った。むしろ回答の72.4%がポジティブな実感を抱いていて「成長できる」「やりがいがある」「面白い」という声が目立った。

 管理職への意欲がある20代女性が増えている今、大事なことは何か。前出の田中さんは言う。

「期待をかけて管理職にしたとき、『あとは頑張ってね』と孤独にしないでください。その管理職がハッピーでなければ、他の人はさらに及び腰になってしまいます」

 意欲の芽を摘まず、大切に育てる意識が求められている。

(編集部・井上有紀子)

AERA 2024年7月1日号より抜粋

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