今季は3年連続で沢村賞を獲得していた山本由伸(オリックス→ドジャース)、今永昇太(DeNA→カブス)と日本代表する投手がメジャーに移籍し、米国でも素晴らしいピッチングを見せている。菅野は年齢的にはベテランの域に入っているため、長期の大型契約は望めないが、レベルの高さが認められているNPBで好成績を収めることができれば、短期契約のオファーがある可能性は十分あるだろう。
2021年シーズンには海外FA権も取得しており、本人が望めばオフに権利を行使することも可能だ。
「今年1年結果を残して周囲に完全復活を認めさせること。巨人を勝利に導けば菅野自身の評価も上がり選択肢も増える。『エースに返り咲く投球を見せてくれ』と思っている」(巨人OB )
まだシーズンは始まったばかりだが、“全盛期”を感じさせるピッチングを見せてくれているだけに、状況によっては様々な選択肢が浮上する可能性もある。まずは2年連続でBクラスに甘んじているチーム浮上の手助けをしなければならないが、その先には一度は諦めかけていた選手としての“夢”への道が開けるかもしれない。