最後は“劇場型クローザー”の呼称を定着させたといわれる助っ人を紹介する。

 中日、横浜でプレーし、5年間で通算120セーブを記録したエディ・ギャラードだ。

 来日1年目の00年は35セーブで最優秀救援投手(02年にも獲得)になったが、同年9月24日の巨人戦は、“ギャラード劇場”と呼ぶにふさわしい炎上劇の主人公となる。

 マジック「1」の巨人に対し、2位・中日は最後の意地を見せ、8回まで4対0とリード。巨人ファンも「優勝は持ち越しか」とあきらめかけていた。

 だが9回、巨人が連打で無死一、二塁と反撃すると、星野仙一監督はギャラードを投入、逃げ切りを図った。

 にもかかわらず、ギャラードは松井秀喜に右前安打を許し、無死満塁とピンチを広げる。そして、三振で1死を取ったのもつかの間、次打者・江藤智に同点満塁弾を浴びると、二岡智宏にもサヨナラソロを連続被弾。勝利目前からまさかの逆転サヨナラ負けで、皮肉にも巨人Vのプレゼンターになってしまった。

 走者を出しながらも要所を締めるタイプのギャラードだが、“劇場型の走り”認定は、巨人戦の大暗転劇の印象が強過ぎて、割りを食った部分もありそうだ。

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