「私がよく心が不安定になるため、その言葉を聞いて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」という表現も、僕は引っかかります。「その言葉を聞いて申し訳ない気持ち」になるということは、娘さんの「余裕もなく手をあげ」られたとか「酷い言葉をぶつけ」られたという言葉を聞いて、初めて申し訳ないと思ったということでしょうか。
つまり、それまでは、娘の「反抗期」と、自分がしたことはあまり関係ないと思っていたということですか?
娘の気持ちよりも、自分の「心が不安定になる」ことの方に集中していたということでしょうか。
「死んでしまいたい、でも死ねずにいます」という言い方も、高校3年生の娘さんを一人残して死ぬという、「娘さんへの思い」より「自分の気持ち」を大切にしていると感じます。
はるさん。厳しいことをずっと言っています。ごめんなさい。でも、それは、はるさんが「少しでも彼女の傷が癒える方法はあるでしょうか?」と僕に聞いているからです。
はるさん。はるさんが、心から娘の傷を癒やしたいと思っているのなら、その方法はあると思っています。「和解や元に戻るという事がないと思う」と書かれていますが、はるさんが自分のしたことをしっかりと見つめれば、その可能性も残されていると思っています。
「父から心理的虐待を受けていた」と書かれていますが、父親は、はるさんに対して心から謝りましたか? 自分のしたことを深く理解して、徹底的に謝罪しましたか? 勝手な推測ですが、はるさんの父親は、はるさんに対して充分な謝罪も反省も示してないんじゃないかと思います。少なくとも、はるさんが納得する謝り方はしてないんじゃないですか。
はるさん。はるさんは、父親と同じではないと態度で示すのです。
ただ、娘さんは今、高校3年生で受験生ですから、一番、ナーバスになっている時期だと思います。
今の時期には、何を言っても、どんな謝り方をしてもムダでしょう。
無理に娘さんとの距離を縮めようとはしないで、適度な距離を取って下さい。今までの反省を込めて、娘さんがベストな状態で受験する態勢を用意してあげることが一番いいと思います。あれこれと世話を焼くというより、娘さんが求めることだけをするのです。