寝る前の3行日記が持つ効能とは(※写真はイメージです Getty Images)

 定年を迎えると現役時代に比べて、毎日が日曜日になりがちだ。充実した毎日を過ごすためにどうすればいいのか。医師・小林弘幸氏は「3行日記の習慣は、大切な一日が漫然と過ぎていくことを防ぐ」と指摘する。3行日記の効果について、朝日新書『老後をやめる 自律神経を整えて生涯現役』から一部を抜粋、再編集して解説する。

【図】日記にはこんな効能も……?

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寝る前の「3行日記」でワクワクする毎日に

「3行日記」は、毎日ワクワクして生きるためには欠かせないツールです。私の本を読んだことのある人にはおなじみかもしれませんが、ここで、改めてご紹介しておきましょう。

 まず、3行日記とはどんなものかというと、その日一日にあったイヤなこと、もやもやしたことを吐き出して、その日一日にあった楽しかったこと、うれしかったことで上書きし、明日やるべきことを整理して書き出すという、きわめてシンプルな心のリセット術です。

 ぐっすり眠ることができる、朝の目覚めがスッキリする、ストレスがなくなる、気持ちがリセットされる、前向きな気持ちになり、自律神経のバランスが整うことによって、免疫力がアップするなど、さまざまな効果が期待できます。

 文字どおり、たった3行書くだけでいいので、忙しい人でも、面倒くさがりの人でも、かんたんに続けることができます。私自身、学生時代から続けていて、効果を実感しています。

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小林弘幸

小林弘幸

小林弘幸(こばやし・ひろゆき) 順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科などの勤務を経て順天堂大学小児科講師、助教授を歴任。腸と自律神経研究の第一人者。『医者が考案した「長生きみそ汁」』など著書多数。テレビなどメディア出演も多数。

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寝る前の3分~5分で3行日記