
どうすれば自分にとって使いやすいのか、をポイントに自分のロッカーを片づけてもらうと、生徒たち自身にたくさんの気づきがあったようです。
ロッカーの中のモノが多すぎて笑う子もいれば、「先生、見て!すごいでしょ!」ときれいになったロッカーを見せてくれる子もいました。片づけが「気持ちいい!」と話してくれる子も。素直に感情を表現する生徒たちの姿を見て、私もとても楽しい時間でした。
ワークや片づけの時間も含めて3時間という長い講座でしたが、全員最後まで熱心に取り組んでくれました。
終了後に行ったアンケートで、「今日の講座で学んだことを、自分の学校生活に活用できると思いますか?」という質問に「まったくそう思う」が62.5%、「だいたいそう思う」が37.5%という結果に。「どちらでもない」「あまり思わない」「まったくそう思わない」の回答がゼロ。今後の学校生活がよりよいものになるために活かしてもらえるとうれしいです。
また、「部屋が散らかっていて悩んでいたことの解決の糸口を見出すことができました。ありがとうございました」「家で片づけたり将来職場とかでも片づけて、きれいに生きたいなと思いました」など、うれしいご意見も。ほかにも私の励みになる言葉もいただけて、この世代の男子に片づけを伝える大切さを逆に教えていただいた気がします。

この講座のすぐ後に冬休みに入ったので、生活のバランスが変わり、生徒たちは時間管理や自己管理の大切さを感じているかもしれません。これをチャンスととらえて、1日の時間の使い方を見直したり、自分の部屋を片づけたりして、将来に向けて成長していってほしいなと思います。
片づけは、学校で習う教科ではありません。でも、生きていくために必要なスキルの一つです。これからも機会があれば、年代や性別問わず多くの方に片づけの重要性を伝えていきたいと思います。
受講された生徒のみなさんのこれからの成長が楽しみです。「きれいに片づけたよ!」の報告、待っていますよ。
●西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクト?」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等で講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。