2回に分けて計93人の生徒が参加してくれました
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

【写真】聖光学園で片付け講座。「片付けが苦手な人」に大半が手を挙げた

case.64 男子中高生に片づけ講座

 私が主宰する家庭力アッププロジェクト®には、片づけで悩む多くの女性が参加してくださっています。でも、片づけの問題に性別は関係ありません。特にこれからは男性も片づけや家事で家庭を支える力を身につけることが大切だと考えています。

 “男性にも片づけを伝えていく”という活動を進める中で、神奈川県の聖光学院中学校高等学校で片づけについて講義をするという貴重な機会をいただきました。こちらの学校では“聖光塾”という正規のカリキュラムや学年の枠を超えて、さまざまな体験型の学びが行われています。

 今回は、聖光塾のプログラムのひとつとして、片づけに関する講座を担当させていただきました。

 集まってくれたのは、中学1年生から高校1年生まで93人の男子生徒たち。私たちの予想をはるかに上回る数の生徒が集まってくれて、1回だけの講座の予定を2回に増やしました。

 講座のタイトルは、「やりたいことに何でもチャレンジできる時間管理と整理術」。まず、大人になったときに“時間管理”と“身の回りの片づけ”が大切だということをお伝えしました。

 私の娘が海外でホームステイをしたとき、一緒に行った子がホームステイ先から拒否されてしまったことがありました。なぜかというと、英語は話せても自分で生活する力がなかったからです。

 時間通りに起きられない、自分の荷物も片づけられない、家のことも何もできない。日本にいるときは、すべて親に頼りっぱなしだったようです。大人になって一人暮らしや結婚をしても、生活するのに困ることが多そうですよね。

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西崎彩智

西崎彩智

西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。公式サイトはこちら

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1日の時間の使い方を書き出すと