3つ目は、イギリスのケンブリッジ(※4)大学の研究者らが、社会人5442人を対象に、テイクアウト(持ち帰り)のお店の存在とテイクアウト食品の消費量、そして体重との関係性について調べた研究です。
その結果によると、家や職場の近辺、または通勤途中で立ち寄りうるピザやハンバーガー、揚げ物といったテイクアウトのお店が多い人ほど、それらの摂取量が多く、BMI値が高く、肥満になりやすことが示されたといいます。
アメリカに来てから、日本のようなコンビニがなくなり、かわりに身近な存在となったのが、ファストフードを含めたテイクアウトのお店です。食材を購入して料理を作るよりも安く済ますことのできるため、時間がないときはうっかり頼りがちですが、どうしても炭水化物が中心で、野菜がとても少ない食事になってしまいます。一つ目の論文結果を意識すると、なるべく避けたいところですね。
さて、最後に、アメリカの人々にとって感謝祭が重要な祝日であることがわかることの一つが、スーパーマーケットやジム、大型商業施設、カフェなど、ほとんどの施設が午前中、もしくは、遅くとも夕方には営業を終えてしまうことです。これは、感謝祭だけでなく、クリスマスなどの祝日にも当てはまります。
事前に計画的に買い出しをしなければならないことは、24時間いつでも必要なものが手に入る、便利な日本でのコンビニ生活に慣れていた私にとって、アメリカ生活で慣れないことの一つです。
しかし、みんながお祝いできるように、早めに営業を終えるという習慣は、素敵なことだなと感じます。営業を終えて電気を消灯する施設が、多かったからなのかもしれません。感謝祭の夜は、家々の明かりが普段よりも明るく、また暖かくも感じられたのでした。
【参照URL】
※1https://amview.japan.usembassy.gov/thanksgiving/
※2https://www.bmj.com/content/380/bmj-2022-072691
※3https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2715616
※4https://www.bmj.com/content/348/bmj.g1464