芸人 キンタロー。(きんたろー。)/1981年、愛知県生まれ。会社員を経て、得意のものまね芸を生かしてお笑いの道へ。社交ダンス講師の資格も持つ。2児の母(撮影/大野洋介)

キンタロー。:夢のようなプロジェクトですね。ぜひ日本中に広めてほしいです。工藤先生の学校は中学からなので、受験が必要になりますね。

いろんな子がいる学校

工藤:最近、我が校は偏差値が上がってきているのですが、進学塾に通わなくても合格できるよう、面接で自分の強みを説明したり、プレゼンしたりする入試もあります。いろんな子がいる学校にしたいなと思って。

キンタロー。:いいですね!

横浜創英中学・高校校長 工藤勇一(くどう・ゆういち)/1960年、山形県生まれ。公立中学で教育改革を実行し、退職後の2020年4月から現職。内閣府「規制改革推進会議」の専門委員などを務める(写真:本人提供)

工藤:進学先選びに悩む親御さんは多いですが、その先にある将来の職業選びも重要です。長らく、有名企業に入ればいいとされてきましたが、それは人口が増え、経済発展が続く時代だったから。今は1年に約80万人のペースで急速に人口が減っていますから、基本的にモノが売れない経済構造の社会で、科学技術やAIの発展に乗り遅れれば、大企業だって凋落(ちょうらく)する可能性がある。これからの時代は、今まで以上に自分で起業できるような人材が求められています。子どものうちから自分で選択し、決定するという習慣をつけていくことは大きな意味があると思っています。

キンタロー。:そうですね。日本の学校はやらされている感が強くてなんだか嫌だなと思っていましたが、工藤先生とお話しして希望の光を感じました。ありがとうございました。

(構成/編集部・古田真梨子)

AERA 2023年11月20日号より抜粋

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