古賀茂明氏
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 ハマスのイスラエル攻撃への報復(イスラエルによれば自衛権の行使)により、ガザ地区を中心にパレスチナ人の大量虐殺が進んでいる。このイスラエルの攻撃について、マスコミは、報復攻撃、テロ掃討、軍事攻撃、軍事作戦、空爆、地上攻撃、地上作戦など、刻々とさまざまな言葉を使って伝えている。しかし、こうした言葉では、ガザで起きていることの本質を正しく伝えることはできない。

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 なぜなら、イスラエルの行為は彼らがどのように言い訳しても、ジェノサイド条約第2条に定める「ジェノサイド」に当たるからだ。

 念のため同条約の第1条と第2条を引用しておこう。

第1条
 締約国は、集団殺害が平時に行われるか戦時に行われるかを問わず、国際法上の犯罪であることを確認し、これを、防止し処罰することを約束する。

第2条
 この条約では、集団殺害とは、国民的、人種的、民族的又は宗教的集団を全部又は一部破壊する意図をもつて行われた次の行為のいずれをも意味する。
(a)集団構成員を殺すこと。
(b)集団構成員に対して重大な肉体的又は精神的な危害を加えること。
(c)全部又は一部に肉体の破壊をもたらすために意図された生活条件を集団に対して故意に課すること。
(d)集団内における出生を防止することを意図する措置を課すること。
(e)集団の児童を他の集団に強制的に移すこと。

 これを読むと、ジェノサイドの定義は普通の人が想像するよりも広いことに気づく。

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パレスチナ人の大量殺戮を意図して行っている