巨人・坂本勇人は今シーズン、改めて“別格な選手”であることを見せつけた。年齢による衰えも指摘され始め、グラウンド外でのスキャンダルなどネガティブなニュースが多い中で自身の評価を再び上げた。
今季は最悪のスタートだった。オープン戦を打率.111の大不振で終え、シーズン開幕後は22打席連続無安打と全く良いところがなく“限界説”すらささやかれた。
「見た目は若いが34歳でベテランと言える年齢。20代の頃のような走攻守の全てでチームを牽引する存在ではない。遊撃手から他ポジションへのコンバートも話題になっており、打撃で結果が出なければ厳しい立場になるのは仕方がない」(巨人OB)
3月31日の開幕戦(vs中日、東京ドーム)では「6番・遊撃」でスタメン出場を果たすも結果が出ない状態が続き、4月5日のDeNA戦(横浜)ではスタメン落ちとなった。大卒ルーキーの門脇誠、21歳の中山礼都の台頭もあり、「レギュラーはく奪か」という声もあがった。
「坂本がいるかどうかで相手チームへの重圧は大きく違う。今まではケガや故障を除けば、結果が出なくとも代えられることはなかった。開幕早々に原辰徳監督がスタメンから外す決断をしたのは、よほどの事だったのだろう」(巨人担当記者)
「チーム内で年齢も上から数えた方が早くなったが人気はいまだにナンバーワン。巨人戦では坂本のユニホームやタオルを持っている人が一番多いのは変わらない。営業的にも欠かせない選手だが、それでも外さなければならなかった」(在京テレビ局スポーツ担当者)
グラウンド外でのトラブルと不調が結びつけられた。昨年9月に女性問題が発覚、その余波が今シーズンのパフォーマンスに影響を与えているという指摘もあった。女性側とは示談済みで解決した事案だったとはいえ社会問題にまで発展。謝罪会見などを行わなかったことも火に油を注ぐ形となり、坂本に対するバッシングはかなりのものとなった。
「相当悩んでいたように見えた。試合中のヤジやネット上の誹謗中傷はもちろん、移動中の公共の場所でもバカにされることが多かった。周囲の人間が言い返してしまうようなこともあった。それでも黙って耐えていた」(巨人関係者)