しかしもちろんのこと、「ゲーム依存」や「スマホ依存」と呼ばれるようなハマり過ぎは、ゆゆしき問題です。

 では、そのような状態をどう解釈すればいいのか。どこまでが大丈夫で、どこから先が「依存症」なのでしょうか。

アメリカでは「PSU」という呼び名も

 現在のところ、「スマホ依存」や「ゲーム依存」をめぐる議論では、「やり過ぎてしまって普段の生活で他にやるべきことに支障が出てしまう状態」を、問題視すべき「ハマり過ぎ」の状態とみなしています。したがって、スマホやゲームにかなりハマり込んでいる場合でも、日常生活やパフォーマンスに影響が出ない程度であれば、心配することはないのです。

 例えば、1日トータルで4時間くらいゲームをやっていたとしても、勉強もそれなりにやって十分な成績を収め、しかもスポーツもしていて人ともしっかり話していれば、まったく問題はないでしょう。

 しかし、夜の3時間のスマホのせいで眠れなくなってしまい、朝が起きられなくて学校に行けないとなってくると、これは問題です。スマホの使用を減らす必要があるでしょう。

 こうした観点から、アメリカでは「Smartphone Addiction(スマホ依存)」ではなく、「問題があるスマホの使用」という意味の「Problematic Smartphone Use(プロブレマティック・スマートフォン・ユース)」、頭文字をとって、「PSU」と呼びましょう、とされてきています。

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「PSU]になりがちな人のメンタル的特徴