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 スマホを使っていると、ついつい夢中になって長時間経っていた…という経験は誰しもあることではないだろうか。ある調査では、「自分はスマホ依存なのではないか?」と心配している人が多くいることがわかっている。では、スマホの“ハマり過ぎ”とはどういう状態なのか。アメリカのスタンフォード大学が運営するオンラインハイスクールの校長で、哲学博士の星友啓氏は、様々な研究結果をもとにスマホがおよぼすポジティブな影響を解説。同氏の新著『脳を活かすスマホ術――スタンフォード哲学博士が教える知的活用法』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し、スマホ依存になりやすい人の特徴について紹介する。

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「スマホ依存」には医学的定義がない

 急速なスマホの普及とともに、スマホへの心配も深まってきています。

 例えば、以下は、アメリカで行われたある調査の結果を抜粋したものです。

・他のことをすべき時にスマホに夢中になってしまい、問題が生じることがある。54%

・スマホをやっているせいで眠れなくなる。34%

・スマホの電源を切るのが難しいと感じる。31%

・しばらくスマホをしないと不安になる。33%

・スマホに費やす時間のせいでパフォーマンスが下がっている。31%

・スマホに夢中になって、やり過ぎてしまう。65%

・大事なことをするより、スマホに夢中になってしまうことが多い。58%

・スマホがないと自分を見失った気になる。40%
(出所:Horwood S & Anglim J( 2018)“ Personality and problematic smartphone use: A facet-level analysis using the Five Factor Model and HEXACO frameworks.” Computers in Human Behavior, 85:349-359. /筆者翻訳〈意訳〉)

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「スマホ依存」は医学的には「依存症」ではない