例えば、YouTubeを見るよりも、ゲームをする方が脳に良いという研究結果があります。スマホの動画を受動的に見ているよりも、見た映像に手と頭を使って反応するスマホゲームの方がよりエンゲージメントを高めるのです。
その他にもスマホゲームを使って、クリエイティビティ(創造性)やコミュニケーション力を高めたり、認知能力を高めて仕事や勉強のパフォーマンスを上げたりすることが可能です。
「ウェルビーイング」の鍵になるのは、やはりSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。人によって向き不向きがあったり、使い方によって効果が変わってくることが、これまでの研究で明らかにされてきました。
そこで、じっくりと最新科学が明かしたスマホのSNS最大活用法を紹介していきます。
ちなみに、スタンフォード・オンラインハイスクールの設立当初、私の個人的なこだわりとして、「卒業生同士が結婚していないようでは、学校とは呼べないな」と思っていました。とはいえ15年以上前の当時は、オンラインではなかなか難しいとも想像していました。ですがそれは、学校創立から3年ほどで、実現しました。
今やマッチングアプリが若い人の間では当たり前になっていますが、オンラインで人とつながることで、「ウェルビーイング」を高めていける。SNSがメンタルに悪影響を及ぼすことがしばしば取り沙汰されますが、それもやはり使い方なのです。科学的なエビデンスに基づいて、効果的なスマホの習慣を身につけるのが肝心です。
そして、スマホ時代に最も重要なのが、持続可能な「モチベーション」。
YouTubeにスマホゲーム、SNSなどなど、ついついハマってしまうアプリやコンテンツが、スマホには詰まっています。
それだけにやり過ぎが心配です。自分や、自分の子どもはスマホ依存なんじゃないか? スマホ依存を防ぐにはどうしたらいいか?
スマホ時代を生きる私たちにごく自然な悩みごとに、科学的な答えを見つけていきたいと思います。
スマホが良いか悪いかの二元論はもう古い! 最新の科学の答えはやはり、スマホも使い方次第なのです。
それならば、悪い使い方を避けて、良い使い方をしていきたい。