しかし、そうした反応はあまり取り上げられませんでした。スマホに限らず、ネガティブでセンセーショナルなものほど、人々の興味を引いて、売れてしまう。
ネガティブなものほど気になってしまうのは、人間の進化の過程で遺伝子に刻み込まれた悲しい性なのです。
こうして、スマホは現在のように問題視されるようになり、「スマホ依存」や「スマホ中毒」などの言葉が生まれました。たとえ、スマホ以外の部分に問題の根源があったとしてもそれらは無視されて、すべてがスマホのせいにされてしまうようになったのです。
こうして、ネガティブキャンペーンは世界に広がっていったのです。
スマホでできる脳を活かす習慣
しかし、世界中の人々が、今もスマホを使っています。誰もが手放さないし、手放すことはできません。なぜなら、スマホが便利で欠かすことができないことに加え、実はスマホには、私たちの体や心にポジティブな影響があるからです。
完全にネガティブばかりであれば、私たちの生活にここまで根付くことはありません。そして、実際に、ポジティブな影響をもたらす使用方法などが科学的に明らかにされてきたのです。
だからこそ、今私たちが取り組むべきは、スマホのポジティブ面にしっかり光を当てることだと思うのです。私たちの脳や心が持っているポテンシャルをフルに活かすためにスマホをどう活用するかが鍵なのです。