2021年の退任会見で笑顔をみせる工藤公康

 今オフは各球団の監督人事で、大きく揺れ動くかもしれない。

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 監督交代の可能性が高い球団がソフトバンクだ。藤本博史監督は今季が2年契約の最終年だが、首位を快走するオリックスに10ゲーム以上の大差をつけられて3年連続V逸が濃厚に。7月下旬に54年ぶりの12連敗を喫したことが大きく響いた。4位・楽天も迫ってきているため、CS進出も危うい状況を迎えている。昨年はリーグ最終戦に敗れてオリックスに逆転優勝を許し、オフに大型補強を敢行しただけに、ファンの落胆は大きい。近藤健介、嶺井博希、ロベルト・オスナ、有原航平、ジョー・ガンケルら各球団の主力選手を獲得したが、戦いぶりを見るとチーム力が上がっているとは言えない。

「ソフトバンクは黄金時代の主力選手たちが年齢を重ね、若返りの時期を迎えている。V逸の責任が藤本監督だけにあるわけではありませんが、指揮官としての能力には疑問が残ります。育成能力が高いとは言えず、台頭している若手が少ない。常勝軍団の面影がなくなっている。CSに進出しても、今季限りで退任となるでしょう。後任の有力候補として小久保裕紀2軍監督、秋山幸二元監督が予想されていますが、工藤公康前監督が再登板の可能性もある。チームを頂点に導く手腕という観点から見れば、実績は申し分ないですから」(福岡のテレビ関係者)

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特に短期決戦の強さに定評