買い物をし過ぎてしまう人は「ストレス」や「不安」が買い物をさせているケースもあるそうだ。早稲田大学スポーツ科学学術院教授で精神科医の西多昌規さんは、「ストレス発散や不安からする買い物は、歯止めがきかない」という。西多さん監修の『やめてもいいこと86 心の疲れをとる事典』(朝日新聞出版)から、買い物し過ぎな人にありがちな2つの共通点を紹介する。
【図解】「つい買っちゃった」追加の買い物が間違った買い物になるパターン
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店舗での買い物であれば、両手に持ちきれなかったり、財布のなかが心細かったりと、何らかの物理的ストップがかかりますが、問題なのはネットショッピング。いまの時代、いつでもどこでもスマホ一つで買い物ができてしまいます。
そのせいで、ネットサーフィンをしていて予定になかったものを衝動買いしてしまったり、セールでお得だからといらないものまで買ってしまったりと、つい余計なものまで手を出してしまいがちです。
買った瞬間は満足感があるものの、時間差で届くクレジットカードの請求書を見て、ギョッとするなんてこともよくあります。特に「最近クレジットカードの請求金額が明らかに増えている」「気がつけば部屋にモノが増えている」なら注意が必要でしょう。
その買い物は「実用」ではなく、「ストレス」がさせているかもしれません。
気分転換に買い物をし始めると、脳が心地よくなり歯止めがきかなくなります。そこで必ずチェックしてほしいのが、毎月届く「請求書」。自分が「何を買っているのか?」「いくらお金を使っているのか?」を意識的に確認することで、買い物傾向が把握でき、自然に買い物を抑制できるようになります。ネットの割引などは有効利用しつつ買い物上手を目指しましょう。
■「なかったら困る」という不安から備蓄を買ってしまう
スーパーやドラッグストアの安売りにつられ、「あったら便利」「いつか使うから」と、まとめ買いしてしまうことがあります。特に地震や台風など、突然の災害に見舞われた際は、外出や買い物がままならなくなってしまうため、いざというときのために、備えておきたいという気持ちもわかります。