計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。

■【便秘解消に効果的なツボ1】合谷(ごうこく)

合谷(ごうこく):親指と人差し指の骨が交わったところから、人差し指よりのところにあるへこみ(画像/Thanks for @visiblebody)
合谷(ごうこく):親指と人差し指の骨が交わったところから、人差し指よりのところにあるへこみ(画像/Thanks for @visiblebody)

 一つ目のツボは、両手の親指と人指し指の間の、やや肉厚になっている部分にある「合谷(ごうこく)」です。人指し指の骨に触れながらゆっくりと圧力をかけると、手のひら全体に“じわ~”と響くような感覚が得られるはずです。ポイントは痛みを感じない程度の強さで、30秒ほど押すこと。呼吸を整えてリラックスするとより効果的です。片方の手が終わったら、反対の手も同様に行ってください。

 十分に圧力をかけられなかったり、指が疲れてしまう場合は、ペンや箸などの道具を使っても大丈夫です。好みに合わせて押し方にアレンジを加えて、「ツボに当たっているな」と感じられる方法を見つけてください。

■【便秘解消に効果的なツボ2】天枢(てんすう)

天枢(てんすう):おへその中心から、指3本ほど横にスライドさせた位置にあるツボ(画像/Thanks for @visiblebody)
天枢(てんすう):おへその中心から、指3本ほど横にスライドさせた位置にあるツボ(画像/Thanks for @visiblebody)

 二つ目は腹部にある「天枢(てんすう)」というツボです。おへその中心から、指3本ほど横にスライドさせた位置にあります。実際に指を当てると分かるように、腸の真上にあって、より直接的に効果を感じられそうなツボです。腸の働きが弱まると血流が悪化し、腸を覆っている膜自体が硬くなっているので、もみほぐすようにやさしく圧力をかけてあげましょう。また、息を止めるとおなかに力が入ってしまうため、呼吸しながらリラックスすることを心がけてください。もし痛みを感じたら、圧力を弱めて呼吸を整えましょう。

 指一本だけでは力加減が難しいので、人指し指・中指・薬指の3本をそろえて、中指でツボの中心を捉えるのが押し方のコツです。天枢はおへそを挟んで左右にあるので、それぞれ30秒ずつ押して、腸の活動を活性化させましょう。慣れてくると、左右を同時にもみほぐせるようになると思います。

■【便秘解消に効果的なツボ3】大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪(だいちょうゆ):両手親指を骨盤のきわにあて、背骨に向かってスライド。背骨から外側へ指2本分横にあるツボ(画像/Thanks for @visiblebody)
大腸兪(だいちょうゆ):両手親指を骨盤のきわにあて、背骨に向かってスライド。背骨から外側へ指2本分横にあるツボ(画像/Thanks for @visiblebody)

 最後に紹介するのは、腰にある「大腸兪(だいちょうゆ)」。その名前からも、腸の活性化に効果が期待できそうなツボです。両手親指を骨盤の一番高いところから背骨に向かってスライドしていき、背骨から指2本ほど外側にあたるところ。ちょうど骨盤の上にある筋肉の部分を目安にしてください。

 大腸兪の押し方は、指を当てながら上体を左右に揺らして、角度が最大になったタイミングで圧力をかける方法がおすすめです。ゆっくり呼吸をしながら30秒間続けましょう。上体を使って左右のツボを交互に押し込むことで、「効いている」という実感も得やすくなるはずです。

■ツボ押しの効果を高める三原則

 ツボを押しの効果を高めるために、ぜひ覚えておきたいのが「強さ」「時間」「環境」の三原則です。指にかける圧力(強さ)は、適度な刺激と気持ちよさを同時に感じられる“ほどよい柔らかさ”がベスト。時間は1回あたり約30秒を目安に、ゆっくりと、じっくりと押し込むようにしましょう。そして最も大切なことは、リラックスできる環境を用意することです。慌ただしく落ち着かない状況では、十分な効果は得られません。お風呂上がりや就寝前など、ゆったりとした環境で行うようにしてください。

■体の内側と外側、両面から便秘を解消!

 今回紹介した【便秘解消に効果的なツボ】は、どれも副交感神経の活性化を目的にしているため、睡眠の質を改善する可能性も期待できます。腸の働きが活発になって目覚めがよくなり、便秘も解消されれば、なにかと誘惑の多い「食欲の秋」のダイエット生活もはかどるはず。これまでの実践してきた“内側からの改善”と、ツボ押しによる“外側からの改善”をバランスよく組み合わせて、毎日の快適なお通じを手に入れてください!

(構成:加藤 徹)

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