日本ハムの近藤健介(球団提供)
日本ハムの近藤健介(球団提供)
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 今オフのFA市場で人気を集めているのが日本ハムの近藤健介だ。今月8日にFA権を行使する意思を日本ハムに伝え、申請書類を提出した。オリックスソフトバンクロッテ西武の4球団が獲得に興味を示し、セリーグの球団も参戦する可能性がある。

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 スポーツ紙デスクは、パリーグの球団から人気の理由についてこう語る。

「ペナントレースで毎年戦っているため、脅威の存在であることを肌で感じている部分が間違いなくある。近藤は外野と指名打者でスタメン起用されるので、パ・リーグ向きの選手であることも大きい。広角に打ち分けるミート能力は球界屈指で、選球眼も良いので毎年出塁率が4割5分を超える。クリーンアップを担う選手としてどの球団も欲しいでしょう。あとは性格ですね。活躍しても浮つくことなく、フォア・ザ・チームに徹したプレーを続けている。先輩からかわいがられ、後輩からも慕われている。チームリーダーとして魅力的な選手です」

 日本ハムも当然、慰留に全力を注いでいる。ただ、チームは変革期を迎えているのも事実だ。近藤と共にプレーし、中心選手だった陽岱鋼、大谷翔平(エンゼルス)、中田翔巨人)、西川遥輝(楽天)は次々とチームを去った。新庄剛志監督が就任した今季はシーズン前から注目度が高かったが、9年ぶりの最下位に沈んだ。ただ、戦力を見ると同情すべき点が多い。投打で他球団に見劣りし、清宮幸太郎、万波中正、今川優馬とパンチ力のある若手たちが頭角を現したが、常勝チームに変貌するにはまだ時間がかかりそうだ。

 北海道のテレビ関係者は、「近藤は責任感が強い選手です。近年は優勝争いから蚊帳の外で戦っている状況が続き、モチベーションを高めるのは簡単ではなかったはず。日本ハムに愛着がある一方で、自分が今まで積み上げてきた実績に対して他球団がどう評価するか気になるのは当然でしょう」とFA権の行使に理解を示す。

 資金力で言えば、ソフトバンクが他球団を圧倒する。今回の近藤争奪戦で、4年契約で20億円以上の好条件を提示することがスポーツ紙で報じられた。千葉市出身であることから、地元のロッテも移籍先の有力候補とされている。その中でダークホースと目されるのが西武だ。FAで主力選手が流出するケースが多く、過去に獲得した選手は3人と少ない。「札束合戦」で分が悪いが、スポーツ紙記者は違った見方を示す。

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