同志社大学大学院教授の内藤正典さん(1975年卒)はイスラム研究の専門家である。ツイッターでのつぶやきがさびしげなときがある。
「中東戦争と石油危機を覚えている学生が消え サダト暗殺を覚えている学生が消え 冷戦を覚えている学生が消え ベルリンの壁崩壊を覚えている学生が消え ボスニア紛争を覚えている学生が消え ついに9.11を覚えている学生が消えた 歳をとった…」(2021年4月29日)
中央大学教授の山田昌弘さん(1976年卒)の専門は家族社会学である。成人になってからも親と同居し続ける未婚者を「パラサイト・シングル」、結婚のためにさまざまな活動することを「婚活」とするなどの名付け親として知られる。
東京工業大学教授で副学長の上田紀行さん(1977年卒)はいま、東京医科歯科大学との統合で多忙な日々を送っている。名古屋大学教授で科学哲学を専門とする戸田山和久さんも同学年卒。著書に『哲学入門』(ちくま新書)、『論理学をつくる』(名古屋大学出版会)、『知識の哲学』(産業図書)、『「科学的思考」のレッスン』(NHK出版新書)、『論文の教室』(NHKブックス)などがある。
法政大学教授の杉田敦さん(1978年卒)は、日本学術会議の任命拒否問題を政治介入として厳しく批判していた。
「例えば文科大臣が任命する国立大学の学長人事で、大学が決めた学長を任命しないといった事態も起きかねません。科学者コミュニティーの自律性が政府に奪われると、結局は国策に沿う方向の研究や発言以外はしにくいという状態に陥る。これこそが学問の自由の侵害につながります」(日刊ゲンダイDIGITAL 2020年11月3日)
1978年、東京教育大学附属駒場高校(教駒)は、筑波大学附属駒場高校(筑駒)と改称する。筑駒になってからも多くの学者を送り出した。
東京大学教授の牧原出さん(1986年卒)は、政治学者としてテレビ、ネットで積極的に発言している。安倍晋三・元首相の国葬を「なんちゃって国葬だ」(朝日新聞2022年9月22日)と喝破した。