3月3日のDeNAとのオープン戦で右手有鉤骨(ゆうこうこつ)を骨折した日本ハムの清宮幸太郎(19)。5日に手術を終え、全治3カ月程度の見通しと報じられた。
有鉤骨とは手の小指の付け根と手首の間にある骨で、骨折の程度によってはギプスで固定する治療もあるが、折れた部分の骨片を除去する処置が一般的。清宮も骨片の摘出手術を受けた。
たいら手の外科・整形外科の平良貴志院長はこう説明する。
「放置していると、折れた部分が小指を曲げる腱に接触し、皮下断裂する可能性もあります。術後、スポーツ再開までには1カ月はかかります。骨片を除去しても、骨折前と同じ感覚には戻るので、日常生活や競技生活にも大きな影響はないと思います」
清宮は外角に沈む変化球をファウルした際に骨折した。清宮が長打力に優れる強打者だからこそ、強い負荷がかかってしまったのか。平良院長によればそうとは限らず、年齢問わずアスリート以外でも、誰にでも起こりうる骨折だという。