■何を贈ろうか
・月1回は食べ物や洋服、雑貨を実家に送っていた。東京・築地でおいしい食べ物を買っていた。
・母の誕生日に、箱根の温泉へ旅行。翌日銀座へ行き、母が欲しかったディオールのバッグをプレゼント。
・母の誕生日に、上質な木綿のショーツを2枚贈った。「子が親に下着を贈ると親が長生きする」と聞く。
・両親と母の妹に携帯電話をプレゼントし、毎月の料金も支払っていた。仲の良い二人はほぼ毎日電話していた。
・飼い犬が死んで落ち込んでいた両親に、犬をプレゼント。迎え入れる日、両親は久しぶりに心からの笑顔に。
・誕生日や父の日、母の日、結婚記念日に、食事へ連れていく。敬老の日には胡蝶蘭を贈る。
・80近い母に、簡単な打楽器などをプレゼント。今度はハーモニカや笛を(肺活量UPのため)。
・父の喜寿の祝いで兄家族と一緒に食事。その写真をアルバムにまとめ、最終ページに「次は傘寿を」と記した。
・両親の持つ写真を整理してデータ化し、DVDにまとめて親族に配った。
・美食家の母のため、全国の産品のお取り寄せ。思い出深い好物の品を贈ると、特に喜んでくれる。
・ウォーキングをしてもらうため、特注シューズをあつらえてプレゼントした。
・東京・有楽町ロフトの3Dスタジオで両親の写真を撮ってもらい、本人そっくりのフィギュアを作った。
・母の還暦祝いにゲスト40人を招いてサプライズパーティーを開いたら、とても喜んでくれた。
■病のときに
・母は亡くなるまでの3年間、入退院を繰り返した。週1回以上の病院通いだったが、毎回車で連れていった。
・親が大病をして心身ともに弱ったときにそばにいてあげた。一緒に苦しみを乗り越える気持ちを伝えた。
・父や母の入院時はいつもお見舞いに。大手術のときもずっと付き添った。入院時の保証人にもなった。
■こんな声も
・父に「孫を抱かせてくれたのが一番の親孝行」と言われた。うちの娘は親孝行に期待していて!と言ってくれる。
・いつまでも子どもでいて、手を焼かせることが親孝行だと思っている。親の上京時に家の掃除をしてもらうことも。
・年金受給額や貯金の額を聞くと、意外に少ないとわかった。そこで、ささやかながら仕送りを開始。
・会社の勧める通信教育で資格試験に合格し、優秀者表彰も受けられた。実は父のコネで入社した会社。
・寝たきりの父と一人で歩けなくなった父の友人が、久しぶりに再会できる宴席を設けた。
・実家に残る資料をもとに、両親の話も聞きながら、家系図をつくった。
・父の生い立ち、母とのなれそめ、結婚、仕事、子育ての体験などを聞き、自分史を書いてあげた。
※週刊朝日 2018年5月18日号より抜粋