子どもたちの大学受験が成功した後も大忙しの佐藤亮子さん(c)朝日新聞社
子どもたちの大学受験が成功した後も大忙しの佐藤亮子さん(c)朝日新聞社
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 今春、3人の息子に続き、末っ子の長女も東大理III(医学部)に入学した「佐藤ママ」こと佐藤亮子さん。一息ついているかと思ったら、相変わらず精力的に活動している。

 4人の子どもが通った進学塾「浜学園」(兵庫県西宮市)のアドバイザーに、4月1日に就任した。

「長男の中学受験を考えたとき、テキストを見比べて浜学園を選びました。長男が小3の2月に通い始めてから10年間、途切れることなく、4人の子どもがお世話になりました」

 浜学園の藤慎治(とうしんじ)システム部長によると、年間20回以上の講演をする契約だが、実際は40回以上になりそうだという。

「2年ほど前から時々依頼していましたが、お嬢様の受験に全力投球されていたため、あまり邪魔したくなかった。合格されたので、心おきなくお願いできました。1年契約ですが、自動更新の予定です」

 記者が聴いた2年前の講演と比べ、先月はより自信と余裕が感じられた。

「2年前は娘は合格していないから、話は息子たちのことばかり。娘の合格で私のサポートは女の子にも通用することがわかり自信になりました」(佐藤さん)

 合格発表日に今後は美術館や寺社巡りなどに時間を使いたいと話していた佐藤さんだが、忙しい毎日は変わっていない。手帳にはテレビ出演や雑誌の取材などスケジュールがぎっしり。4月以降は月の3分の1以上は上京して、三男と長女のところに泊まっている。

 家を空けることが多いが、ご主人はそんな様子を見て喜んでいるという。

「子どもたちは私が出るテレビ番組を見ませんが、主人は必ず見ています(笑)」

 佐藤さんには、ときどき思い出すことがある。まだ赤ちゃんだった長女をベビーカーに乗せ、三男を抱き、長男と次男をベビーカーの左右につかまらせて歩いていたとき、たくさんの人から「子育て頑張って」と声をかけられたことだ。

「そのときの恩返しをしたいという思いがずっとあります。私の話を聞いて元気になる方、参考になる方がいるとうれしいですね」

週刊朝日  2017年7月7日号

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