妻:家で一緒に夕食を食べる時は、ごく簡単な料理だけ。でも、できるだけ一緒に食べて、おしゃべりします。食後は一緒に何かするか、DVDを見るか。

夫:それぞれの部屋に戻って自分なりに過ごすことも多いし。

妻:そう。お互いパーソナルスペースはとても大切にしています。一人になる時間と空間は尊重しなきゃ。

夫:僕はよくバルコニーに、いるよね。

妻:そうなの! バルコニーに小さないすとテーブルが置いてあるんだけど、彼はそこでよくパソコンを開いて何かしてるわ。葉巻を吸いながら。

夫:葉巻の香りは独特ですからね。室内には持ち込みたくないんです。それに仕事も。

妻:冬でも外にいるのよ!

夫:ちゃんと着込んでるから大丈夫だよ。

妻:スノーマンみたいに、まん丸になってる。

夫:お互いに忙しいけれど、僕はパートナーが仕事を持っているのは素晴らしいことだと思ってる。どんどん活躍してくれたらいい。

妻:その点はお互いリスぺクトしてますね。もちろん、何もかもが常にスムーズだとは限りません。人生、問題だらけですよ。

夫:どんな時も、まずはディスカッション。けんかになったことは、ほとんどありません。

妻:若いころに結婚しましたからね。一緒に育ってきた、そんな感じがしますね。

――常に世界に目を向け、飛び回る二人。だが、これから先も、たぶんずっと日本にいるだろうと語る。

妻:いずれ、東京に家を建てたいな、と思ってるんですよ。

夫:君はずっとそう言ってるよね。

妻:東京オリンピックに向かって、どんどん土地の値段は上がるんでしょうけどね……。

夫:でも、今は金利は安いよ。

妻:彼も私も、ライフスタイルの提案をする仕事。オシャレなだけじゃなくて、健康的で充実したライフスタイルを重視する人が増えているから、これからの東京が楽しみなんです。

夫:やっぱりここが、僕たちの一番好きな場所なんですよ。

週刊朝日 2017年5月19日号より抜粋

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