まずは、初心者が特に気になるサポート面。5社の中でサポートが特に充実しているのが、全国のビックカメラやイオンなど約400店舗で専用カウンターを展開するIIJmioだ。有料だが初期設定の代行も可能で、新規加入するとその場で使える状態にして渡してもらえる。店舗でわからないことを聞けるのは、初心者にとって大きな魅力だ。
通話をよくするという人には、音声通話プランで利用率1位の楽天モバイルがおすすめだ。5分以内の通話がかけ放題という「5分かけ放題オプション」(月額850円)を1月から展開し、新規加入者を大幅に増やしている。5分以降の通話についても、30秒10円と通常料金の半額。同様の内容でドコモが昨年から展開している「カケホーダイライトプラン」の月額が1700円、5分以降は30秒20円という料金設定と比べると、実に半額だ。
月単位でなく、日単位でデータ容量を決めたい人には、OCNモバイルONEの日割りプランがある。同サービス加入者の約6割が利用しているという日割りプランだが、毎日必ず決まった容量が使えるため、月末に容量を使い切り、低速になるといったことがない。
大容量を家族間でシェアできるプランも。これは、IIJmio、BIGLOBE SIM、mineoが展開している。例えば、IIJmioのファミリーシェアプランは、10GBを家族間で分け合える。データ通信量の平均使用量は1人約3GB。ネットも動画も十分楽しめる容量なので、長時間動画を見たりしない限りは、3人で10GBあれば余るぐらいだ。家や会社に無線でネット接続できるWi-Fi(ワイファイ)がある場合は、さらに抑えられる。いずれにしても、自分が毎月、どの程度のデータ通信量を使っているかを把握して選ぶとよい。
「容量の選択肢が多い会社を選んでマメにプランを変えるか、使った分に応じて利用料を支払うプランに加入すると安心。キャリア解約前にお試しとして、2台持ちで試してみるのも手です」(携帯ジャーナリストの石野純也さん)
※週刊朝日 2016年5月20日号より抜粋