受験生といえども、遊びの誘惑も多い。佐藤さんは、自宅ではスマートフォンを触らないなど、生活習慣のルールを作ることも大事だと言う。実は次男は、夏休みの過ごし方に「やや失敗」。予備校に通っていたのだが、勉強の合間に友達と頻繁に連絡を取り合い、おいしいものを食べ歩いていた。秋の模試で東大理IIIにC判定が出て、その後巻き返しに苦労した。
「1日24時間。時間はみんなに平等に与えられています。有効に活用すれば、飛躍の夏にできます。ダメでも秋以降に追い込めば間に合うこともありますが、それは本当に大変」
一方、中学受験では塾をフル活用した。佐藤家では、3兄弟だけでなく、いま高校生の長女も中学受験で第1志望に合格した。
「小学生の子どもにあれもこれもとやらせては混乱するだけ。プロに任せて親はお手伝いするスタンスが大切です。成績が伸びないことを塾のせいにする親もいますが、それでは子どもがやる気をなくしてしまう。親も“素直さ”が大事です」
※週刊朝日 2015年8月14日号より抜粋