動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅。今回は、ベルギー・ナミュール州の猫神父。
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お揃いの黒い衣装を身に纏(まと)い、仲良く散歩をする、神父と猫。
1872年、ドイツのブーロン修道院によって設立された、ベネディクト派修道院「マレッツ修道院」は、ベルギーを代表するビールとチーズの銘柄「マレッツ」発祥の地として知られる。生水よりも安全で栄養価の高いビールは「液体のパン」と言われ、修道士は民衆にビールを施し、布教活動をしていた。
修道院で飼われている黒猫のププスは、どこへ行くのも神父と一緒だ。堂々と歩く姿は、まるで猫の神父のようです。
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※週刊朝日 2015年6月19日号