浅田真央(c)朝日新聞社
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2017年の印象的な語録 その1(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その1(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その2(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その2(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その3(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その3(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その4(週刊朝日 2017年12月29日号より)
2017年の印象的な語録 その4(週刊朝日 2017年12月29日号より)

 2017年、記憶に残る言葉は? 今回はスポーツ界を総ざらい。

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スポーツ界では女性の有名アスリートの引退が目立った。その筆頭が女子フィギュアスケートの浅田真央だろう。2010年のバンクーバー五輪で銀メダルを取り、国民的な人気を集めていた。4月12日の引退会見では最後に、「スケート人生で経験したことを忘れずに、これから新たな目標を見つけて、笑顔で前に進んでいきたいと思います」と述べた。

 女子テニス界のレジェンド、伊達公子も46歳でコートを去った。25歳でいったん退いたが37歳で現役復帰。4大大会の本戦に進むなど、健在ぶりを見せた。伊達さんは本誌にコメントを寄せてくれた。

「2017年は1年以上続いたひざのリハビリからツアーへ復帰し、数大会をこなした結果、肩を痛め、引退。そして11月末に肩の手術と本当に目まぐるしい1年でした。その中で多くの方にねぎらわれ、励まされ、大きな力を得た1年にもなりました。テニス、またスポーツが日本の文化として確立できるよう、自分にできることを模索しながら、これからもチャレンジしていきたいと思います」

 女子ゴルフ界を長年引っ張ってきた宮里藍は、9月の米ツアーが現役最後となった。愛嬌(あいきょう)のある笑顔で知られる宮里は「今は解放感のほうが大きい」と試合後に語った。

 一方、いろんな意味で世間の注目を集めたのが大相撲だ。稀勢の里が初場所で優勝し、19年ぶりの日本出身横綱となった。11月になると、横綱日馬富士の貴ノ岩への暴行が発覚。貴ノ岩の師匠の貴乃花親方と相撲協会との関係悪化も表面化した。最終的に日馬富士は引退し、傷害容疑で書類送検された。会見で日馬富士は、

「お酒を飲んで人を傷つけたり暴れたり、酒癖悪いといわれたことは一度もない。酒飲んだからこその事件じゃないので、これは」

 などと主張。貴乃花親方と相撲協会との関係もこじれたままで、この問題は年内の決着はなさそうだ。

 もちろん明るい話題もいろいろあった。高校野球では早稲田実業3年の清宮幸太郎が高校通算111本塁打と歴代最多記録を達成。9月22日のプロ入り表明会見では母校の偉大なる先輩、王貞治氏の本塁打記録について、「868本塁打は目指さないといけないという使命感はある」と語った。来年は日本ハムのユニホームを着る。

 清宮と入れ替わりで日ハムを離れ、念願のメジャーリーグに挑戦するのが大谷翔平。ロサンゼルス・エンゼルスへの入団が決まり、現地のファンに英語であいさつするなど、早くも期待が高まっている。

 サッカーでは、ワールドカップ(W杯)ロシア大会の最終予選を、日本代表が苦しみながらも突破した。

 卓球の平野美宇の快進撃やボクシングの村田諒太の世界王者、佐藤琢磨のインディ500優勝など、表には盛り込めなかった快挙も数多い。来年は平昌五輪やサッカーW杯ロシア大会もある。選手たちの素晴らしい活躍が、また見られるはずだ。(一部敬称略)

(本誌・上田耕司、太田サトル、松岡かすみ、大塚淳史、吉崎洋夫、秦正理、直木詩帆)

週刊朝日 2017年12月29日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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