
検索結果47件中
1
20 件を表示中




名古屋発「オモウマい店」から感じる“気概”と“泥臭さ” ヒロミと小峠が語る、中京テレビの本気度
番組MCのヒロミさん(左)と進行の小峠英二さん=25年4月、和仁貢介撮影
「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」は、名古屋にある中京テレビが制作し、日テレ系で火曜午後7時から放送されている。番組は店主らに密着し、強烈な人柄や人情味を浮き彫りにしていくことで人気だ。この4月から5年目をむかえた「オモウマい店」の魅力を、MCのヒロミさんと進行の小峠英二さんに聞いた。
* * *
「かしこまったいいコメントはいらない」
――2021年4月13日からゴールデンでレギュラー化され、5年目を迎えました。
ヒロミ:僕らは、スタジオでロケVTRを見て笑ってるだけで、「視聴者」というか。本当にスタッフさんの頑張りで成り立っている番組なんです。
小峠:早い4年だったと感じる一方で、結構、過去の内容を覚えているなと思いますね。細部まで記憶に残っている。インパクトのあるものを放送できている。こういう番組ってうれしいですね。
――収録前、ゲスト出演者に「ありのままでいいからね」と声をかけていたのが印象的でした。
ヒロミ:かしこまったいいコメントは、求めてないから。見てて「すごいな」とか「美味しそうだな」とかでいい。素敵な言葉で感動して泣いちゃいそうになるときもある。この日の収録でも、「腹を満たすために、悪いことするの困っぺ」みたいな言葉があったけど、番組の中で、名言がたくさん生まれるのよ。そういう店主さんたちがいっぱいいるから、素直になることが一番だなってね。
「スタッフさんの力がこの番組を作っている」と語るヒロミさん=25年4月、和仁貢介撮影
中京テレビの”泥臭さ”
――最初は特番として始まり、地上波ゴールデンのレギュラー番組になりました。
ヒロミ:最初の特番で、面白い番組だなって思って。中京テレビが「勝負だ」みたいな、全国放送をやる時に毎回、駆り出される。毎回ですよ。俺じゃなくてもいいんじゃないかって思っているんですけど(笑)。
――中京テレビは民放キー局ではなく、名古屋が本社です。その特性を感じる場面はありますか。
ヒロミ:本当にスタッフさんの頑張りだと思いますけど、みんなで、「名古屋でもこういう番組作れんだぞ!」っていうのを見せて、視聴率もついてきて。気概みたいなものは感じるし、だからこそ今まで続いてるんだろうなと思います。
小峠:そうそう、やっぱり“泥臭さ”。「キー局のやつらには、負けてらんねえぞ!」みたいな。収録に来ていた新人さんも目が、キラキラしてる。それは、この番組であり、中京テレビの特色なんじゃないかなと思いますね。
ヒロミ:本当に中京テレビって変な局なんだよね(笑)。俺なんか、30年の間に2、3回大喧嘩してるんだけど、半年くらいすると、声かけてくるのよ。それを繰り返して「オモウマい店」に至る。忘れちゃうのか、押しが強いのかわからないけど、なんか不思議な縁だなと思っているよ(笑)。
〈【後編】オモウマに見た「底力」 ヒロミと小峠が語る「テレビってまだまだやれんじゃん?」〉へ続く。

