中瀬ゆかり「トウチャンの子供を産まない選択をしたわが編集者人生」
「8050問題」「子どもリスク」などという言葉を最近よく目にする。現在15歳から39歳で全国に約54万人引きこもりの若者がいて、40歳以上は統計がないけれど、それをあわせたら実は100万人を超えている、という説もあるほど。「8050問題」というのは80歳の老いた親が50歳の無職の子どもの生活の面倒を見るということから来た言葉で、この状態から、老いた親が子どもの将来を悲観して命を奪う、などという無残な事件も発生している。わが子を殺めるなんて、どれだけの苦しみを背負っていたのか、想像に難くない。漫画化もされている押川剛さんの『「子供を殺してください」という親たち』や『子供の死を祈る親たち』などを読むにつけ、ヘタなホラー小説よりよほど背筋が凍る思いがした。
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11/1