中瀬ゆかり「合コンの鉄則“ビューティアクセント”の先駆者はジャニー喜多川さん?」
人生初のお見合い話がきた。釣書を見る限りではお相手はかなりの高スペックの男性だ――ふとうつむいて、自らの胸元に目をやった。そこには、トウチャンを湘南の海に散骨した際、少しだけ残したお骨の粉末が内臓されたペンダントが光っている。肌身離さずつけている究極の未亡人アイテムで、口さがない友人からは「それって超非モテグッズじゃん。男はドン引きで誰も寄りつかないよ」などと言われているのだが、一周忌を過ぎてずいぶんたったのに、どうしても外すことが出来ない。「そうだよな。死んだ旦那の骨がそばで揺れているなんて、こんな乳、誰が揉むんじゃ」。
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