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絶対に覚えておくべき! 大きな病気でも多額の治療費を負担せずに済む「医療費保障」

連載「知らないと損をする! 自分と家族の生活を守るお金の話」

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小泉正典dot.#ヘルス#病気#病院
小泉正典(こいずみ・まさのり)/特定社会保険労務士。1971年、栃木県生まれ。明星大学人文学部経済学科卒。社会保険労務士小泉事務所代表、一般社団法人SRアップ21理事長・東京会会長。専門分野は、労働・社会保険制度全般および社員がイキイキと働きやすい職場づくりコンサルティング。『社会保障一覧表』(アントレックス)シリーズは累計55万部のベストセラー

小泉正典(こいずみ・まさのり)/特定社会保険労務士。1971年、栃木県生まれ。明星大学人文学部経済学科卒。社会保険労務士小泉事務所代表、一般社団法人SRアップ21理事長・東京会会長。専門分野は、労働・社会保険制度全般および社員がイキイキと働きやすい職場づくりコンサルティング。『社会保障一覧表』(アントレックス)シリーズは累計55万部のベストセラー

病院など医療機関で支払った額が1カ月の間で一定額を超えた場合に、その超えた分を支給してくれる「高額療養費制度」。自己負担限度額は、収入や年齢によって変わる

病院など医療機関で支払った額が1カ月の間で一定額を超えた場合に、その超えた分を支給してくれる「高額療養費制度」。自己負担限度額は、収入や年齢によって変わる

 治療や検査に200万円かかった場合、3割負担だと自己負担額は60万円にもなります。中高年で特に心配になる脳や心臓の疾患やがんでは、入院して手術となると100万円以上の治療費を覚悟しなければならないこともあります。
 
 このような高額な医療費負担を軽減するのが「高額療養費制度」です。これは病院など医療機関で支払った額が1カ月の間で一定額を超えた場合に、その超えた分を支給してくれる制度です。自己負担限度額は収入や年齢によって変わります(表参照)。
 
 この制度を使うと医療費が大幅に軽減される場合があります。先ほどの例に出した200万円かかった場合、年収が400万円とすると、
●80,100+(2,000,000-267,000)×1%=97,430円
と、自己負担額は9万7千円あまりとなり、50万円以上が軽減されるのです。

 この制度は、生活の安定にとても大きなものなので、実際適用される場面ではしっかり申請をしましょう。ただしこれが使えるのは、いわゆる「保険がきく治療」であり、自由診療などには適用できません。歯科のインプラントや美容整形、差額ベッド代などは対象外となります。

 長く患っていたり、複数の病気に続けてかかったりした場合などは、表にある「多数回該当」となります。過去12カ月以内に3回以上、上限額に達した場合は、4回目から表の「多数回該当の場合」の金額まで、さらに自己負担限度額が引き下げられるのです。

 高額療養費制度は世帯での合算も可能です。同世帯の家族(同じ公的医療保険制度に加入しているものに限る)の受診について、窓口でそれぞれ自己負担額を1カ月単位で合算して計算し、一定額を超えたときは、超えた分が高額療養費として支給されます。

 なお自己負担限度額は1カ月単位で計算するので、月をまたいで治療した場合は、支払った医療費を合算することはできません。

 申請は、会社の従業員の場合は自分の加入している健康保険組合などに、国民健康保険ならば自治体に「高額療養費の支給申請書」を提出、または郵送します。


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