瀬戸内寂聴さんが「不倫でもいい」から恋愛すべきと断言する理由 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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瀬戸内寂聴さんが「不倫でもいい」から恋愛すべきと断言する理由

97歳でついに「遺言」を発表した瀬戸内寂聴さん

97歳でついに「遺言」を発表した瀬戸内寂聴さん

 若い人だけじゃない。四十代、五十代になると、恋愛なんてもう出来ないと思いこむ人が多いようです。それは、ほんとに好きな人とめぐりあっていないだけ。いくつになっても気になる人がでてきます。

 誰かを好きになるというのは理屈ではない。あの人の顔がいいから好きとかお尻のかたちがいいから好きとか、そんなことは後で言うことで、好きになることに理由はありません。

 恋は雷に打たれたようなものなんです。

 何か理由があって好きなのはほんとの恋愛じゃないと思います。何かわけがわからないけれど好きになる。恋愛なんてそんなものです。

 不倫だってそう。「結婚している人を好きになっちゃいけない」なんて言われても、ほんとに好きになったら止まりません。

 昔は、よその旦那や女房と仲よくなったら牢屋に入れられました。姦通罪で警察に捕まって社会的に切られてしまったのです。それでも、不倫はこりずに人々の人生につきまとっていました。

 人間は誰かを愛するために生まれてきたのです。誰も愛さないで死んでいくことは、せっかく生きてきたのに惜しいことだと思います。

 もちろん、愛したらいろんな苦しみがともないます。けれどもその苦しみを味わわないと、人間の真のやさしさとか想像力とか、本来的に人間に備わっている素晴らしい力が表に出てこないのではないでしょうか。相手に奥さんがあろうが旦那さんがあろうが、そんなのは問題じゃない。年齢だって関係ありません。

 もしかしたら、今の四十代、五十代も自分を愛することが出来なくなっているのでしょうか。自信を失うと、人は誰かを愛することが出来なくなるものです。


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